「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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英単語

デモ(demonstration)

フランスのデモは終息の兆しが見えません。

「デモ」は勿論「デモンストレーション」の短縮語です。デジタル大辞泉の解説によれば「デモンストレーション」は次の意味で使われます。
1 抗議や要求の主張を掲げて集会や行進を行い、団結の威力を示すこと。示威運動。デモ。
2 宣伝のために実演すること。
3 競技大会で、正式の競技種目以外に公開される競技・演技。公開演技。

英語の「demonstration」は「demonstrate」という動詞の名詞形です。

「demonstrate」には上記の日本語にはない次のような意味もあります。日本語の「デモ」から類推して失敗することがありますので要注意です。
「を論証する、証明する」(prove)。The theories were demonstrated to be false.
「の根拠となる」。His sudden departure had demonstrated how unreliable he was.
「を表にだす」。She demonstrated her love for her husband by the sacrifice she made.

「demonstration」は次のように対応します。「競技大会で、正式の競技種目以外に公開される競技・演技。公開演技」の意味はないようです。
論証、証明
実証、証拠
表示、表明

ラウンドアップ(roundup)

日経新聞の夕刊に「ウオール街ラウンドアップ」という囲み記事があります。

この「roundup」は「round up」という成句の名詞形と考えてよいと思います。

「round」は普通「丸い」の意の形容詞、「1回り」意の名詞(「第三ラウンド」等)、「・・・の周りに」の意の前置詞(around と同じ)として使われますが、動詞としても使うことができます。

自動詞としては「丸くなる」「回る」「巡回する」「完成する」の意になります(他動詞もあります)。

「up」は副詞で「上へ」がコアとなるイメージですが、そのイメージが発展して「完成した状態に」「完全に、まったく、すっかり」の意になることがあります。「drink up」は「飲み干す」、「clean up the room」は「部屋をきれいに片づける」。

これらの合わせ技として「round up」は次のような意味になります。
(1) をかり集める、を寄せ集める
(2) (犯人など)を検挙する
(3) (数・金額など)を切り上げる
(4) (ニュースなど)を総括する

「roundup」は
(1) かり集めること
(2) 一斉検挙
(3) (ニュースなどの)総括、まとめ、要約
の意。「ウオール街ラウンドアップ」は勿論(3)の使い方です。「ウオール街総括」。

行動指針(stewardship code)

先日「スチュワードシップコード(行動指針)」なる語を新聞で目にしました。

「スチュワードシップコード」は、金融機関による投資先企業の経営監視などコーポレート・ガバナンス(企業統治)への取り組みが不十分であったことが、リーマン・ショックによる金融危機を深刻化させたとの反省に立ち、英国で2010年に金融機関を中心とした機関投資家のあるべき姿を規定したガイダンスのこと。
投資先企業の企業価値を向上し、受益者のリターンを最大化する狙いの下、機関投資家は(1)受託者責任の果たし方の方針公表、(2)利益相反の管理に関する方針公表、(3)投資先企業の経営モニタリング、(4)受託者活動強化のタイミングと方法のガイドラインの設定、(5)他の投資家との協働、(6)議決権行使の方針と行使結果の公表、(7)受託者行動と議決権行使活動の定期的報告、を行うべきとする7つの原則で構成されている。
法的拘束力に縛られない自主規制であるが、コンプライ・オア・エクスプレイン(Comply or Explain)として、各原則を順守するか、順守しないのであればその理由を説明するよう求めている点が特徴となっている。

英語的には「スチュワード(steward)」はその女性形である「スチュワーデス(stewardess)」から容易に推測できるように「客船・旅客列車・旅客機の給仕、ボーイ」⇒「人に仕える」⇒「執事、管財人」等の意味を持ちます。

接尾語としての「-ship」は名詞に付けて抽象名詞を作りますが、その時付与される味付けには次のようなものがあります(ジーニアス英和大辞典)。
状態・性質:friendship
身分・地位:professorship
能力・技量:leadership
集団・層:relationship / membership

「membership」が「団体などの一員であること」を意味するように「stewardship」は「大衆からお金を預かって運用する集団としての管財人」のイメージだと思います。その管財人として遵守すべき行動指針が「stewardship code」。

「お願い」と「Notice」

著者は東京の東横線沿線に住んでいますが、東横線のある駅のプラットフォームの直ぐ外側に住宅が立ち並んでいるため柵が設置してあります。その柵に「柵の外に物を投げないで下さい」という趣旨の和英併記の看板が掛けられています。

この看板の見出しは日本語では「お願い」、英語では「Notice」となっているのを発見して趣味をそそられました。

「お願い」をそのまま英語にしようとすると真っ先に思い浮かぶのは「Favor」と「Request」ですが「Favor」は相手が行うことですので(May I ask you a favor of you?)、この看板には相応しくないと思われます。

英語からのイメージはこの場合「Request」は「要望」、「Notice」は「警告」でしょうか。言葉のニュアンスとしては「警告」の方が強いですね。その意味でこの場合「Notice」を選択したのは著者は「正解」だと思います。日本語をそのまま英語に置き直すのではなく、その日本語で本当に言いたいことを英語にすることの大切さを再認識した次題。

コンテスト(contest)

名詞としての「コンテスト(contest)」には
(1) (・・・をめざす、・・・をめぐる)競争、競技
(2) (・・・との)論争、論戦、争い、抗争、抗弁
の2つの意味があります。

(1) が「a beauty contest(美人コンテスト)」「a speech contest(弁論大会)」のように使われるのは我々がよく知ってところです。
(2) が「判定に異議を唱える」という意味で動詞として使われるのを知っている方もいると思います。

これらの2つの意味は一見全く関係ないように思えますが、この「contest」という語がラテン語の「contestari(証人に呼ぶ)」が語源だと知れば共通のイメージがあることが分かります。即ち「争いに判定を下す人が同席する」イメージです。「the climber’s contest against fatigue(その登山家の疲労との戦い)」とか「a contest for the leadership of the party(党のリーダーシップを求めての抗争)」は目に見えない証人が判定を下す状況と受け止めることが出来ます。

このようにある語の語源を知るとその語が身近に感ぜられれるようになりますので、語源が載っている英和辞書の使用をお勧めします。

なお、「contest」は名詞では第一音節に、動詞では第二音節にアクセントがおかれます。
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