「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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チョット知ったかぶりが出来るいい話

コンクラーベ

ローマ法王ベネデイクト16世が現地時間2月28日午後8時に退位した。次期法王を決める法王選挙会(コンクラーベ)が今月前半にも始まる。

この選挙は枢機卿を鍵の掛かる部屋に集めて秘密が守られる中で行われるが、通例長時間にも及ぶことでも有名。

「コンクラーベ」の歴史は1268年に遡る。ローマ教皇クレメンス4世は、1268年、イタリア中部にあるビテルボの町で死去し、ここで、新教皇の選挙が行われました。しかし、後継者は2年9カ月かかっも未だ決まりませんでした。ビテルボの町の住民が考え出したのが「コンクラーベ」でした。ビテルボの町の人びとは、選挙期間中、枢機卿たちが自由に出歩き、外部の人びとと接触しているのでなかなか決まらないのだ、と考えました。そこで、町の人びとは、選挙会場である司教館に、枢機卿たちを閉じこめ、食料もパンと水だけを差し入れ、その量も次第に減らしていくことにしました。その結果、2年9カ月ぶりに、イタリア人のグレゴリオ10世が選ばれました。

「根くらべ」と語呂合わせですっかり全国区の言葉になってしまったが、英語では何と発音するのかを調べてみると「conclave(ラテン語も英語もつづりは同じ)」は、英語では「コンクレイヴ」になる。

そこでラテン語では何と読むのかをにわか勉強で調べてみると、「ラテン語は(当たり前の話だが)ローマ字読みをする」「v は半母音 w を表す」ということが分かった。「Caesar」は「カエサル(英語読みは「シーザー」)」、「virus」は「ウイールス(英語読みは「ヴァイラス」)」。「ビールス」はドイツ語から。「video」は「ウイデオー(英語読みは「ヴイデイオウ」)」

この法則に従えば「conclave」はラテン語では「コンクラーウエ」と読むハズだが、何故「コンクラーベ」になったのであろうか。ラテン語でも「v はそのままローマ字読みをすることがある」、又は日本人が「そのままローマ字読みした」ということが考えられる。英語では「コンクラーベ」では通じないハズ。

「婚活」を英語で何というか?

最近「婚活」という言葉をよく耳にする。

「婚活」とは「結婚活動」の略称。就職活動(就活)に見立てて社会学者、山田昌弘が考案、提唱した造語。言葉が初めて世に出たのは、『AERA』2007年11月5日号だそうだ。

「就活」に対応する英語は既に社会的にも認知された「job hunting」という言葉があるが、「婚活」に対応する社会的にも認知された英語は未だ知らない。英語で表記する場合には『 “konkatsu”(………….)』とし「(………….)」内に「job hunting」に相当する言葉を表示したらよいと思われる。

個人個人にとっては「bride hunting」「husband hunting」かも知れないがニュートラルな「婚活」とはニュアンスが異なる。「spouse hunting」ならニュートラルにはなるが「witch hunting(魔女狩り)」を連想してしまう。

「婚活」という「草食系」のニュアンスを出すなら「marriage hunting」あたりが無難な感じがする。ついでに「合コン」に直接対応する英語もないと思うが(文字通り英語に置きなおせば「joint party/meeting」)、肉食系の感じがするので筆者なら「spouse-hunting party」。

「marriage」を使った複合語・派生語をいくつかご紹介:
「marriage blue」:結婚前の不安な精神状態
「marriage broker」:仲人業者
「marriage bureau」:結婚相談所
「marriage market」:結婚市場。「be in the marriage market」で「結婚相手を捜している」の意になる。
「marriage services」:(教会での)結婚式
「marriage settlement」:夫婦財産契約
「marriage vows」:結婚式での誓い

「恋愛結婚」は「love marriage」。「見合結婚」は「arranged marriage」。「できちゃった婚」は「shotgun marriage/wedding」で通じる。

サウスポー

「サウスポー」は「野球の左腕投手」「左利きのボクサー」「一般に左利きの人」を意味しますが、英語のスペルは「southpaw」です。「south」は「南」、「paw」は「(犬、猫のようなかぎつめのある哺乳類の)足、手⇒尚、ひづめのある動物の足は hoof」を意味します。

「southpaw」は当初「左利きのボクサー」に使われたようです(初出は19世紀半ば)。「左利きのボクサー」は右手でリードします。その場合右手を突きだした形が、磁石が北を指しているイメージになります。突き出した右手が北を向いておれば、左手のポジションは南になります。また、ボクシングをする時にはグローブをつけますので、その形が(犬、猫のようなかぎつめのある哺乳類の)足、手に似ていることから合成されて「southpaw」が出来あがったものと推測されます。

「野球の左腕投手」に応用されたのは、野球場のダイヤモンドが午後野球をする時、まぶしくない方向に作られるためです。その場合、投手の左手は身体の左側になることからという説があるようです。「野球の左腕投手」はアメリカでは通常「a left-handed pitcher」といわれます。

「左利きのボクサー」なら「a left-handed boxer」。「左利きの人」なら「a left-hander」。

Logistics

最近高速道路を走っていると、大型トラックの脇に『○○ロジスティクス』と書いてあるのをよく見かける。何となく運送会社名の雰囲気があるが、具体的に何をする会社なのか「ロジスティクス」について調べてみた。

広辞苑には『ロジスティクス[logistics]:兵站(へいたん)の意。企業が必要な原材料の調達から生産・在庫・販売まで、物流を効率的に行う管理システム』と出ている。

ネットで検索してみると、もともと「ロジスティクス」は兵站を表す戦争用語であり「兵站部」は『作戦軍のために、後方にあって車両・軍需品の前送・補給・修理、後方連絡線の確保などに任ずる部門』であった。

一方「logistics」を英々で調べると「The practical organization that is needed to make a complicated plan successful when a lot of people and equipment is involved.」と説明してあり、例文として「The logistics of moving the company to a new building」が挙げられている。

私の英和辞典では「兵站学、兵站(後方)業務⇒比喩的に各種の支援業務について用いる、難事業の計画、ロジスティクス⇒兵站学を企業活動に応用し、物資の効率的な総合管理を行うシステムでbusiness logisticsともいう」と説明してある。戦争用語での「兵站」は「military logistics」と言えばbusiness logisticsと区別できることになる。

『○○ロジスティクス』は昔風に言えば『○○物流』『○○運送』『○○通運』ということになろうが、「物流」を和英で調べると「physical distribution」、「運送」は「transportation, traffic, freight, carriage」と出ている。『○○ロジスティクス』の方が格好いいが、英語から来るニュアンスと実体にはズレがありそうだ。

「ダブルヘッダー」の語源

20日のブルージェイズとのダブルヘッダーで、ヤンキースのイチローは8打数7安打の脅威的な打撃を見せつけました。ネット上のある報道では次のように書いています。

“The 38-year-old former Mariner went 7 for 8 with four stolen bases in a doubleheader to help the Yankees stay in first place”(38歳の元マリナーズ選手は、ダブルヘッダーで8打数7安打、4盗塁でヤンキースが首位を守るのを助けた)

昔は「ダブルヘッダー」は日本でもよく行われた。著者は語源が何だか知らなかったのでWikpediaで調べて見たところ、『機関車が2台付いた汽車と関係がある』と出ていた。

アメリカの貨車は日本のそれと比べると本当に長い(ということは非常に重たい物を運んでいるということ)。それを引っ張るには機関車が1台でパワー不足。そこで2台ということになったことは容易に推察できる。

しかし、これと野球の「ダブルヘッダー」とはどうつながるのかがよく分からない。著者が考えられるのは、次の3つのイメージから野球の「ダブルヘッダー」に使われだしたのではなかろうか。「ハイ・ボール」も鉄道用語からだ(これは前に書いた記憶がある)。当時のアメリカでは、汽車は誰でも知っており、その汽車用語がアメリカで人気の野球用語に使われだしたのも自然の成り行きか。

(1)「doubleheader」の「double」から「2つ」のイメージ。「double-decker」は「2階建てバス」、「W」は「2つのU」、豪では「doubleheader」は「アイスクリームのダブル」を意味する。
(2)この機関車2台は夫々別の乗務員によって個別に運転されたので「同じ形はしているが夫々独立している2つ」のイメージ
(3)汽車が延々と続く(⇒長い)イメージ
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