「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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ニホンの英語・日本人の英語(日本人が陥りやすい間違い)

ニホンの英語・日本人の英語(日本人が陥りやすい間違い) 例(20)

日本語を意識しすぎて陥る間違い 

「どう=How」

テレビのアナウンサーやキャスターがインタビューするときに、「これについてどう思いますか?」という場面で、時々 “How do you think about this?” という表現を聞く。

“how” は方法・様態を表す言葉であるから、日本語では基本的には「どのようにして、どんな方法で」が対応する。「頭を使って考えるに決まっているではないか」と意地悪く答えたくなる。しかし、“How do you think about this?” でも通じる。

“What do you think about this?” が「正しい」使い方。

こういう「間違い」に目くじらを立てるのか、それとも通じるからいいではないかと反応するかは人により異なるであろう。著者なら、生徒の答案なら5点満点で4点くらいはあげたい。0点にすることだけはやめて欲しい。テレビのアナウンサーやキャスターなら3点(それでお金を貰っているのだから)。

ニホンの英語・日本人の英語(日本人が陥りやすい間違い) 例(19)

日本語を意識しすぎて陥る間違い 

「・・・がある=There is / There are」

“Their new house had a garden.” を自然な日本語に置き直すと、例えば「彼らの家には庭があった」となろう。

「彼らの家には庭があった」を生徒に英訳させると、取り敢えず ”There was a garden” でスタートする生徒が多い。しかし「彼らの家には」を英訳するのに苦労する。”in his house” で気にもとめない生徒もいるし、”at his house” とする生徒もいる。前者だと「とてつもなく大きな家で、その家の中に庭があった」イメージになる。後者は「家のすぐ近くに庭があった(誰のものかは分からない)」イメージ。

「お金がありますか」とか「それについて何か疑問がありますか」のような人間を主語とする英作文では “have” が使える生徒は多い。しかし、日本人は無生物を主語として「文」を作るのには慣れていない。

「象の鼻は長い」も大抵は “The nose of an elephant is long.” となる。これでも通じるが、これだと博物館に展示してある「像の鼻」がイメージされる。”An elephant has a long trunk.” だと、頭の中には先ず象の絵が描かれ、それから長い鼻に目が行く。

ニホンの英語・日本人の英語(日本人が陥りやすい間違い) 例(18)

日本語を意識しすぎて陥る間違い 

「who = 誰が」

“Is there a river near here?” Jimmy asked his mother on the first morning. 
を使って授業の中で次の質問をしてみる。

Who asked his mother, “Is there a river near here?”
これに対しては “Jimmy did.” と大抵は「正しい」反応が返ってくる。

しかし、続けて
Who did he ask, “Is there a river near here?”
と質問すると、大抵は “Jimmy did.” という反応になる(正しい反応は “His mother did.”)。

日本人にとって「who = 誰が」は染み付いてしまっているようだ。「最近の英語(特に米)では whom はほとんど使われずに who が使われる」と何回説明しても、口頭のトレーニングになると間違える生徒が多い。これは、無意識の内に、学校での「1対1対応」式の勉強方法の悪い側面を引きずっているものと思われる。

「who = 誰(が)、誰(に)、誰(を)」と覚えよう。

Who left the door open?(誰がドアを開けたままにしたのか?)主語は “who”。
Who is that woman?(あの女の人は誰ですか?)主語は “that woman”。
Who are you phoning?(誰に電話しているのですか?)主語は “you”。
Who’s the money for?(そのお金は誰のためのものですか?)主語は “the money”。

ニホンの英語・日本人の英語(日本人が陥りやすい間違い) 例(17)

日本語を意識しすぎて陥る間違い 

「はい」と「いいえ」

「あなたは西村さんですか?」「はい、そうです」
「あなたは西村さんですよね?」「はい、そうです」
「あなたは西村さんではないのですか?」「いいえ、西村です」
「あなたは西村さんではないのですよね?」「いいえ、西村です」

英語では全部 “Yes” である。著者の行っている「英語回路構築トレーニング」では次のような質問を矢継ぎ早に繰り出すと「分かっていても間違う」生徒が多い。

Jimmy lived in the country.
Did Jimmy live in the country? Yes, he did.(これを間違うことはない)
Jimmy lived in the country, didn’t he? (付加疑問文になると応答を間違う生徒も出てくる)

次のような「意地悪な」質問に対しては、”No” で反応する生徒の方が圧倒的に多くなる。
Didn’t Jimmy live in the country? (例えば、No, he lived in the country.)
Jimmy didn’t live in the country, did he? (例えば、No, he didn’t live in the country.)

これは、上記が質問文の形式を取っており、生徒は(よく考える時間がなく)心理的に強制される立場におかれるので、長年の言語習慣である日本語の「はい、いいえ」で反応し、それがそのまま「Yes, No」につながるものと推察される。

これへの現実的な対処方法は「どんな質問であれ、やっていれば “Yes”、やっていなければ “No” だ」ということを先ず知識として、しっかり覚えること。現実の会話では “Yes” “No” だけで応答するのではなく、「間違いそうな」質問に対しては、“Yes” “No” 或いは “Yes, he did.” “No, he didn’t.” の後に、念の為 “Jimmy lived in the country.” とフォローする。そうすれば、相手がこちらの「ミス」に気がついてくれる。

勘のいい相手だと、日本人が「Yes, No」をよく間違うことに気がついてくれるが、最初に、日本人は「Yes, No」をよく間違うので、ややこしい質問はしないで、シンプルに聞いてくれ、と相手に荷を背負わせてしまうのも1つの手である。コミュニケーションは相互の協力の下で成立するものだから、何ら遠慮することはない。

ニホンの英語・日本人の英語(日本人が陥りやすい間違い) 例(16)

事実を述べるのか、(あり得ないことを)仮定して述べるのか

日本語では「もし明日雨なら」「もし私が鳥なら」というように、この両者の使い方を言葉の上では通常区別しない。後者を「あり得ないことであるが、もし私が鳥ならば」という人は滅多にいないであろう。

英語では、後者の場合には「仮定法」を使い、英文法上極めて大切な時制を通常より1つずつ繰り下げる必要がある(「もし私が鳥であったとしたら」)。

日本語で考える場合、「条件」と「仮定」を混同しないことが重要である。「もし明日雨なら(If it rains tomorrow,)」は「条件」、「もし私が鳥なら(If I were a bird,)」は「仮定(実際とは無関係に想定)」である。

Jimmy lived in the country, and he loved playing in a very shallow river near his house, but then his father got a job in a big city, and he moved there with his family.
Their new house had a garden, but the garden was very small. Jimmy wasn’t very happy.
“Is there a river near here?” he asked his mother on the first morning.
His mother answered, “No, there isn’t, but there’s a beautiful park near here, Jimmy, and there’s a pool in it. We’ll go there this afternoon.” Then Jimmy was happy.
After lunch, Jimmy and his mother went to the park. Jimmy wanted to walk near the pool, but there was a sign in front of it. His mother read it to him: “WARNING: This pool is dangerous. 367 people have fallen into it.” Jimmy looked into the pool carefully. Then he said, “I can’t see them.”

上記の例文は全て「事実を述べる」ものになっており、時制のルールが働いている。

日本人は余程意識しないと「条件」と「仮定」を「同一視」する傾向がある(例えば「そのような仮定の質問にはお答えできません」等)。

我々が、本来「仮定法」を使って “If I were a bird,” というところを、“If I am a bird,”と言ってしまったとしても、現実のコミュニケーション上は全く問題なく通じるものと思われる。聞いたり、読んだりする場合に仮定法が使われていたら「話者の心の揺らぎ」が感じられればよいので、しゃべる場合は余り神経質にならない方がよいかも知れない。
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