「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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形容詞の意味の違い

形容詞の意味の違い(14)

「happy」と「glad」

和英で「嬉しい」を引くと「happy」「glad」「pleased」「grateful」「delighted」等が表示されていますが、今回は「happy」と「glad」を取り上げます。

辞書によると、日本語で「・・・が嬉しい」「・・・して嬉しい」「喜んで・・・する」と言う場合には、両者はほぼ同じに使われ、「・・・して嬉しい」の構文では「happy」、「happy」は嬉しい原因・理由を言うときに用いることが多い、とあります。著者も「I’m happy.」と
「I’m glad.」との間には殆ど差を感じません。

「happy」
「happy」は、「偶然の幸運」が原義です。日本語では「幸せな」「嬉しい」「楽しい」「満足した」「幸運な」等が対応します。同じ「嬉しい」でも「glad」に比べると、持続性があるイメージとなります。それが上記の辞書の説明の裏側にあると考えられます。
I was happy to be praised.:私はほめられて嬉しかった
happy hour:サービスタイム

「glad」
「glad」は「その場で嬉しい」イメージで、主として叙述法で使われ、限定法で使われる場合には「一時的な喜び」に用いられますので「a happy year」は可ですが、「a glad year」は不可です。「幸せな結婚」は「a happy marriage」。また「人」には使えませんので「a happy man」は可ですが、「a glad man」は不可です。
I’m glad to meet you.:お会いできて嬉しいです。
We were glad at the news.:私たちはその知らせに喜んだ
She showed me a glad smile.:彼女は嬉しそうな笑顔をみせた

以上をもって「形容詞の意味の違い」シリーズを終了します。

形容詞の意味の違い(13)

「hard」と「firm」

広辞苑で「かたい」を引くと「堅い・固い・硬い・難い」の4つが出てきます。「堅い」は「もろい」の対語、「固い」は「ゆるい」の対語、「硬い」は「やわらかい」の対語です。最後の「難い」は「がたい」と濁音化します(例えば「信じ難い」)。

和英で「かたい」を引くと「hard」「firm」「rigid」「solid」「stiff」「tough」等が表示されていますが、今回は「hard」と「firm」を取り上げます。

「hard」
「はげしく、猛烈に」が原義です。現在でもこの意味で副詞としても使われます。「物理的にかたい」が基本のイメージです。漢字では主に「硬い」に対応します。力を加えても形が変わらない弾力性のなさを含意します。そこから「難しい」「厳しい」などの意味が展開します。
as hard as stone:石のように硬い。反対は「soft」です。
hard evidence:確かな証拠
a hard question:難しい質問
hard work:骨の折れる仕事
Our family used to have a very hard life.:私の家族はかってつらい生活を送りました
hard training:厳しい練習
a hard worker:勤勉家
a hard drinker:大酒飲み
hard sounds:耳障りな音
「hard-boiled」は「(卵が)堅ゆでの」「非常な」の意です。「hardcover」は「堅表紙の本」。「hard court」は「アスファルトなどで固めたテニスコート」を意味します。

「firm」
「堅固な、頑丈な」が原義です。「(物が)固定した、しっかりした」のイメージで、漢字では「堅い」に近いです。そこから「容易にはこわれない、動かない」という意味合いがでてきます。
This house stands on firm ground.:この家は堅い地盤の上に立っている
The building has firm foundations.:そのビルは基礎がしっかりしている
a firm handshake:固い握手
Take a firm hold of the handrail of the escalator.:エスカレーターの手すりをしっかりつかみなさい。
It is my firm belief that nothing is more important than love.:愛ほど大切なものはないと私は固く信じています。
a firm decision:固い決意
stand firm:しっかりと立つ
「会社」のことを「firm」といいますが、「堅固な、頑丈な」⇒「堅固なものにする」⇒「契約で確認する」⇒「署名する」⇒「企業名」⇒「会社」というイメージのルートを通って使われるようになったものです。

形容詞の意味の違い(12)

「fresh」と「new」

日本語の「新しい」は次のような使い方がされます(「広辞苑」による)。
初めてである(「新しく入社した人」)
できたり起こったりして間がない。使い古されていない(「この靴は新しい」「記憶に新しい」)
生き生きとしている。(肉・野菜などが)新鮮である(「新しいうちに食べる」)
今までにないものや状態である。斬新である(「新しい知識」「新しい時代」)
改めた後のものである(「新しい住所を知らせる」)

大雑把に言えばは「fresh」、残りは「new」が対応しますが両方とも使える場合も勿論あります。

「fresh」
「(出てきたばかりで)新鮮さを保った」が基本のイメージです。

fresh vegetables:新鮮な野菜
fresh coffee:入れたてのコーヒー
fresh bread from the oven:オーブンから取り出した焼きたてのパン
fresh milk straight from a cow:しぼりたての牛乳
Fresh paint.:「ペンキ塗りたて」。「new paint」なら「ペンキを塗りなおした」イメージになります。
make a fresh start:新しくやり直す
The memory of those happy days is still fresh in my mind.:あのころの楽しかった思い出は今でも鮮やかだ。
fresh recruits:新兵、新入社員。「new」も使えます。
I’m just fresh from a college.:私は大学を卒業したばかりです。「just」があるので「fresh」がぴったりです。
fresh air:新鮮な空気
You look fresh.:君は元気はつらつに見える
fresh water:淡水
a fresh breeze:疾風。この場合は「(風が)かなり強い」の意です。
be fresh with …:(特に異性に対して)なれなれしい態度を取る

「a freshman」は「(大学・高校の)1年生」「新人、新米、初心者」の意。

「new」
「今までのものと違って新しい」の意です。

a new computer:新しいコンピューター(「買い換えた」「未使用の」の両方の意になります)。
new rice:新米
a new method of teaching English:新しい英語教授法
I’m still new to the job.:私はまだ仕事に不慣れです
Her face is new to me.:彼女の顔に見覚えがない
the new year:新年
He’s a new teacher.:彼は新任の教師だ
She’s new from college.:彼女は大学を出たばかりだ
What’s new?:くだけた挨拶言葉。「何か変わったことないかい、元気かい」。「Nothing much.」「Pretty much the same.」のように返事します。

形容詞の意味の違い(11)

「sharp」と「acute」と「keen」

「鋭い」を和英で引くと先ず「sharp」「acute」「keen」の3つが出てきます。今回はこの3つを検討します。

「sharp」
基本的なイメージは「刃先が鋭い」です。日本語の「シャープペンシル」は英語的には「先のとがった鉛筆」の意味になりますが、イメージは合っています(「シャープペンシル」= an automatic pencil)。イメージが展開されて、形の鮮明さ、感覚の鋭敏さなどにも応用されます。

a sharp knife:よく切れるナイフ。反対は「dull」。
a sharp spear:とがった槍
a sharp curve:急カーブ
a sharp rise / fall:急騰/急落
This photo is very sharp.:この写真ははっきり写っている
I feel a sharp pain in my foot.:足に激しい痛みを感じる
a sharp tongue:鋭い意見
He is very sharp.:彼はとても頭が切れる
The wine has a very sharp taste.:このワインはぴりっとした辛口だ
a sharp cry:甲高い叫び声

「acute」
「深刻な、激しい、鋭い」等の日本語が対応します。「先のとがった(having a sharp end; pointed)」の意味でも使えます。

an acute shortage of water:深刻な水不足
acute jealousy:激しい嫉妬
have acute hearing:聴覚が鋭い
acute alcoholism:急性アルコール中毒
an acute angle:鋭角

「keen」
原義は「勇敢な、賢い」です。そこからイメージが展開されて「鋭いほどの集中力をもった」が基本的なイメージです。「熱心な、熱望して、鋭敏な、厳しい」のような日本語が対応します。「(刃物などが)鋭い、鋭利な」の意でも使えますが、「sharp」の方が一般的だと言われています。

a keen reader:熱心な読者
She is keen to study abroad.:彼女は留学を熱望している
take a keen interest:強い関心を持つ
keen intelligence:鋭い知性
a keen wind:身を切るような風
keen sarcasm:痛烈な皮肉

形容詞の意味の違い(10)

「wide」と「broad」

和英で「広い」を引くと、「large」「big」「wide」「broad」の4つが出てきます。

既述の通り、面積についての「広い」には「large」「big」が使われます。

「wide」
原義は「幅の広い、はるか離れている」です。現在は「両端のあいだの開きが大きい、幅がある」イメージで使われます。

a wide street:幅の広い通り。反対は「narrow」。
This river is too wide for children to swim across.:この川は子どもが泳いで渡るには幅が広すぎる。
How wide is this river?:この川はどれくらいの幅がありますか
The car’s too wide to go through the gate.:車の幅が広すぎて門を通れない
wide experience:幅広い経験
a wide selection of books:幅広く選択された書物
She stared at me with eyes wide.:彼女は目を丸くして私をじっと見た
a wide gulf between employers and workers:労使間の大きな溝

「wide-angle」は「(カメラのレンズが)広角の」、「wide-awake」は「すっかり目をさました、抜け目のない」の意。「ワイドショー」は「a TV (gossip) show」。

「broad」
イメージは「広々として見通しのきく」です。

a broad street:広々とした通り
Broadway:ニューヨークを南北に走る通りの名前ですが、「大通り、メインストリート」のイメージです。
He has broad shoulders.:彼は肩幅が広くがっしりしている
broad knowledge:幅広い知識
She showed us the broad outline of a new project.:彼女は私たちに新企画の大まかな骨子を示した。
The candidate aimed his message at a broad audience.:候補者は聴衆全体に向かってメッセージを伝えた。
with a broad smile:満面の笑みを浮かべて

「broadband」は「広帯域(の)」、「broad bean」は「ソラマメ」の意。「broadcast」は「広範囲に投げられた」⇒「放送する」の意。「the broad jump(long jump ともいいます)」は「幅跳び」。「broad minded」は「心の広い」⇒反対は「narrow-minded」。

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