「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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英文法の裏の顔に光を当てる

英文法の裏の顔に光を当てる(16)

(16)「一般に名詞や名詞相当語句の前に置かれて形容詞語句・副詞句を作り、文の中の他の部分に結びつける働きをする語を前置詞という」

文を「5文型」に当てはめようとすると、前置詞は「形容詞語句・副詞句を作り、文の中の他の部分に結びつける」と説明するしかありませんが、これは文を解剖した結果の1つの説明でしかありません。コミュニケーションの本質を「頭の中の絵(イメージ)の伝え合い」と捉えるならば「裏の顔」が見えてきます。

英語は基本的には「SVC」「SVO」で絵(イメージ)の送付の幹の部分は終了です。その幹の部分に枝葉をつける役割(情報の追加)を担うのが前置詞です。情報の追加は「関係代名詞」「現在分詞」「過去分詞」によっても行うことができます。

「情報の追加」ですから、一旦前置詞(of を除く→ofは前後の語句が関係あることを示す言葉)の前で文を切り(ここで息継ぎをする)、情報の追加だと意識を切り替えると有効です。「情報の追加」ですから、新しい文にすることも問題ありません。「There is a picture on the wall in this room.」→「There is a picture on the wall.」「It’s in this room.」でもほとんど同じ絵(イメージ)を送ることができます。

英語では「1つの名詞の前には原則として、1つの限定詞と、1つの形容詞しか置けないので、それ以外の修飾語は後ろに置かざるを得ない」ということも覚えておいて「英語では後ろの語句は原則として前の語句を修飾している」という回路が働くようにすると英語の理解が楽になるハズです。

以上で「英文法の裏の顔に光を当てる」シリーズは終了です。

英文法の裏の顔に光を当てる(15)

(15)『「as +原級+as」は「・・・と同じくらいに」の意』

比較の構文はいくつかありますが、形容詞の原級の場合には肯定文で「as … as」を、否定文には「not as/so …」を使います。

問題は、日本では「as +原級+as」は「・・・と同じくらいに」の意になると教えていることです。私の知っているアメリカでは「少なくとも・・・と同じくらいに」のニュアンスになります。「He is as tall as his father.」と聞いたら「父親の隣に立つ少年は父親より背が高め」のイメージが浮かんできます。

A boy of sixteen is often as tall as his father. は「男の子は16歳にもなると、身長が父親に負けないことも多い」
He has as much money as I do. (彼は私と同じぐらいは金を持っている)

これらは「先ず背が高い」「金を持っている」というイメージがあるための心理が影響しているものと思います。背が高くない者同志や、金を余り持っていない者同志の比較には使い難い表現です。

Manslaughter is not as/so bad as murder. ([同じ殺人でも] 謀殺よりも故殺のほうがましだ)
否定形になると「as +原級+as」の意が「少なくとも・・・と同じくらいに」のニュアンスになることが、より鮮明になります。

英文法の裏の顔に光を当てる(14)

(14)『「不定詞」には「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」の3つがある』

文を「5文型」に当てはめるには、このように分類する必要がありますが、既述の通り「to」は「指差すイメージ」の言葉として理解した方が実用的だと思います。

To see her is to love her.(彼女をみたらだれでも一目ぼれする)⇒不定詞が主語になっているので所謂「名詞的用法」といわれるものですが、次のように「仮主語の it」を使う方が一般的です。不定詞が主語になるのは、実際には格言等に限られます。
It’s a great pleasure to chat with you. (君とのおしゃべりは実に楽しい)
My one wish is to get a new motorbike. (僕のただ1つの願いは新しいバイクを手に入れることです)⇒補語
Try to understand . (どうか分かってくれ)⇒目的語
I don’t know what to say to her. (彼女になんと言っていいか分からない)⇒目的語
Give me something cold to drink. [to drink]は[something]を修飾しているので所謂「形容詞的用法」といわれるもの。「何か冷たいものを下さい」。
We eat to live. [to live]は[eat]を修飾しているので所謂「副詞的用法」といわれるもの。「我々は生きるために食べる」。
I’m surprised to hear that. (それを聞いてびっくりした)

以上の例文は「THE NEW CENTURY」の巻末に掲載されている「英文法のまとめ」から抜粋したものですが(「副詞的用法」には「目的」「原因・理由」「結果」「条件・仮定」がある等の更に細かい解説もあります)、何れも英語を日本語に対応させ、その日本語の修飾関係から「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」に分類しているようにしか思えません。ネイテイヴの書く文法書には、このような分類はないところからも「5文型理論」ありきの日本人向けのみの「表の顔」だと思います。

英文法の裏の顔に光を当てる(13)

(13)『「時と関係ない一般的な事実や真理を述べる場合」「現在でも通用する事柄を述べる場合」「歴史上の事実を述べる場合」「仮定法の動詞」では時制の一致は起らない』

上記は「表の顔」です。「裏の顔」は、既述の通り、頭の中の絵(イメージ)が過去の世界に見えるか、現在の世界に見えるか、未来の世界に見えるかでそれに沿った動詞・助動詞の形が選択されるということです。

I realized that cats can see in the dark. (猫は暗闇でも目が見えると気がついた)
He said he will go to Kyushu next Sunday. (彼は今度の日曜日に九州に行くと言った)⇒「言った」時点では「next Sunday」は未だ「未来」の世界に見えるハズです。
We were taught that World War II broke out in 1939. (我々は第二次大戦が1939年に起ったと教えられた)⇒「第二次大戦が起った」のは「我々が教えられた」よりも前のことですが、過去完了にする必要はありません。

「時制の一致」は「事実」を述べる際のルールですから、元々「仮定法」は馴染みません。

英文法の裏の顔に光を当てる(12)

(12)「単純未来、意思未来」

「1人称の単純未来には [shall] を使う」と習ったと思います(例えば I shall be seventeen next year. 来年は17才になる)。

既述の通り、英語には「未来形」なるものはありません。「will」は「(自分の)意思」を表し、「shall」は「神の意志」と理解しておくと実用的です。I shall be seventeen next year. は「私は来年、私の意志ではどうにも出来なくて神の意思で17歳(になる)」。Shall I carry the trunk for you? は「私は神の意志であなたの為に、そのトランクを運ぶことになっているでしょうか?→運んであげましょうか?」。「shall」は「神の意志」が深層で絡んでいますので、通例神の意志に反すると罰が待っています(契約書では「(神の意志により)・・・すべきこと」の意になります)。

1人称は自分の意思が表明できますし、2人称には意思を尋ねることが出来ます。
I’ll buy you some beer. ビールをおごりましょう
Will you call me back? あなたは私に折り返し電話をする意思があるか?(折り返し電話をくれませんか?)

しかし3人称は話者ではありませんので、話者が勝手に意思表示する訳には行かないので「意思があるように思われる→・・・だろう」と理解すると分かりやすいです。
Will there be a very big earthquake in the near future?(近い将来非常に大きな地震があるだろうか)

著者は、現代では「単純未来」も全て「will」が使われる傾向が強く(会話では全て「’ll」)、日本の学校で教える「単純未来、意思未来」という概念は不要と考えます。
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