「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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英文法の見える化続編

英文法の見える化続編:前置詞(18)−使い方が難しい前置詞(3)―「for」「to」

以下は前に解説したものに若干加筆したものです。

「for」
イメージは「気持ちが・・・に向かって」です。「・・・に向かって(の)」「・・・の為に(の)」等の日本語が対応します。(の)がつくのは「forに率いられた前置詞句」がその直前の名詞を修飾する場合。

向かう方向を強調し、対象(for の目的語)を心理的に指差しているイメージです。心理の目線が、「・・・に向かって」いるだけで、後述するto とは異なり向かった先まで行き着くことはありません。次の例文を読む時、forの所で forの後の語・句を指差してその方向に目線を向けて見て下さい。きっと、 forのイメージが生き生きと理解できると思います。

a train / for Osaka(大阪に向かっての汽車→大阪方面行きの汽車)⇒「a train to Osaka」なら「大阪行きの汽車」ですが、現実的には同じ。
start / for Kyoto(京都に向かって出発する→京都に着くかどうかは分からない)⇒「start」という動詞の性格上「start to Kyoto」はおかしいです。

What is this knife / for? (このナイフは〔心理の目線が〕何に向かって存在しているのか→ナイフは道具であり心理的には普通目的・用途がイメージされます→このナイフは何に使うのか)。因みに「肉切り包丁」は「a carving knife」、「登山用ナイフ」は「a mountaineering knife」、「刺身包丁」は「a sashimi knife」。「用途」は「for」がピッタリです。
I’m waiting / for the bus. (私は〔心理の目線が〕バスに向かって待っています→バスを待っています)

Milk is good / for your health. (ミルクは健康の為によい)⇒「to your health」ですと「あなたの健康に直接影響する」イメージになります。後述参照。
What can I do / for you? (私はあなたの為に何が出来るか?→何にいたしましょうか〔店員の決まり文句〕)。「to you」ですと「俺はお前に直接どんなことが出来るか」となり「仕返し」みたいなニュアンスになるでしょう。
Let’s save some money / for emergencies. (非常時に備えてお金を貯めよう)。 emergenciesを否定的なイメージで捉えるならforでなくてagainst。
a good place / for (a) camp(キャンプに向いた場所)⇒「a good place to camp」も同じニュアンスになりますが、この場合の「to camp」は不定詞。

Are you / for / or / against the plan? (その計画に賛成か反対か)

stay / for a month(1ケ月滞在する)→「for」は「a month」という時間の流れを指差しています。

I’m speaking / for my classmates. (クラスメイト全員の為に話をしています→クラスメイトを代表して話をしています)

次は少し難しい使い方ですが、理屈ではなく覚える方が早いです。
exchange yen / for dollars(円をドルに両替する)
one divorce / for every four marriages(4件の結婚に対して1件の離婚)
Can I make an appointment / for 5 o’clock? (5時に予約できますか)⇒「at 5 o’clock」ですと、予約するという行為を5時にするイメージになるでしょう。
What will you give me / for my birthday? (誕生日には何をくれるの?)
It’s too early / for supper. (夕食には早すぎる)
known / for .... (・・・で知られている、・・・で有名である)⇒「known to …」ならば「・・・に知られる」の意になります。
For that matter, I apologize. (気持ちがその件に向かっては、謝ります→その件に関しては、謝ります)

It is very important / for him / to be more patient.(〔彼が〕もっと辛抱強くなることは〔彼にとって〕非常に重要である)→「判断の対象」を示すと共に不定詞の意味上の主語を表わします→不定詞の意味上の主語であることを強調するあまり、英和辞書ではforの意味を訳していません。英語的には〔彼にとって〕という判断の対象を示すことが先であり、不定詞の主語が何になるかは次の問題です。「〔彼が〕もっと辛抱強くなることは非常に重要である」という日本語は「誰にとって」という判断の対象が示されておらないので意味が明瞭ではありません。 for は単に不定詞の主語を示す文法的な意味しかないのではありません。

「to」
イメージは「指差す〔→〕」です。

「・・・に向いて」と方向を示す前置詞には他に at, for, toward があります。at は「・・・をめがけて」、for, toward は「そちらの方に向かって」の意味になりますが、to は「to が支配するところまで」の意味を含むと考えて下さい。従って、to の意味を「・・・に」と覚えた人は「・・・まで」と覚え直す方が、応用範囲が広いかと思います。

I’m going / to the bookstore.(本屋まで行くところです)

She went / to the convenience store / at nine a.m. (彼女は午前9時にコンビニまで行った→午前9時にコンビニに着いたという含意があります)
She went / for the convenience store / at nine a.m. (彼女は午前9時にコンビニに向かって行った/問題のコンビニを捜しに出かけた→コンビニに着いたかどうかは不明)

the way / to the station(駅までの道)。[to the station] が [way] を修飾していて「特定」する意識が働き「the way」。
Turn / to the left / at the next corner. (次の角を左に〔=左の方向まで〕曲がりなさい)
change / from bad / to worse(悪い状態から更に悪い状態に〔まで〕変化する)

I teach piano / to children. (私はピアノを子供たちに教えている)。SVOO(第4文型)をSVO(第3文型)に直すと、前の間接目的語(ここではchildren)の前に通常 to を持って来ます。「教えている」という行為の行き先が children ということです。

What happened / to you? (君に何が起こった)→「起こった」という行為の行き先が you。
Keep / to the right. (「keep しろ、右に」→右側通行)

Sleeping is important / to your health. (睡眠は健康に〔直接的に〕大切だ→睡眠を取らなければ健康にはなれない)
cf. Milk is good / for your health.(牛乳は健康〔の為〕によい→健康のための1つの手段)

from Monday / to Friday(月曜日から金曜日まで)
The water rose / to my knees.(水は膝まで上がって来た)
Our hometown is / to the northeast of the city.(我々の故郷はこの都市から〔離れて〕北東に向いた所に存在する〔しかし、ofが使われているので、この都市の一部という認識〕→我々の故郷はこの都市の北東にある)。 to の代わりに on なら「この都市と北東で接して」、in なら「この都市の北東部に」の意となります。

a cup of water / to a cup of rice(米1カップに対して水1カップ)→ [a cup of water] が [a cup of rice] に向き合っているイメージです。しかし、主役は [a cup of water] ですので to a cup of rice は [a cup of water] を修飾して、「米1カップに対しての水1カップ」の意です。

I prefer A / to B. (BよりAが好きです)→ prefer はラテン語から来ており、意味は like better で、動詞そのものが副詞の比較級を含んだ意味を持っています。形容詞・副詞の比較級では比較の対象を than で表しますが、動詞そのものが副詞の比較級を含んだ意味を持っていて比較級が使えないので、比較の対象を、「向き合っている」イメージのある to で示します。superior(より優れている)、inferior(より劣った)、prior (〔順序が〕より前の)等も皆同じです。

the key / to the door(ドアに向き合った鍵→ドアに合う鍵→ドアの鍵)。the key of the door なら、key が the door の一部である印象が出てきます。

dance / to music(音楽に合わせて踊る)
stand face to face (back to back)(〔顔と顔が〕向き合って立つ、〔背中合わせで〕立つ)。「face to face」「back to back」で夫々1語と考えて下さい。

to my surprise (驚いたことに)
to the best of my knowledge(わたしの知る限り)
to date(現在までのところ)
最後の3つは所謂イデイオムですが、何れも to のイメージは〔→〕です。

「to」 は、他の多くの前置詞と異なって動詞の原形を伴うことが出来、不定詞を導くのにも使われますが、この場合もイメージは同じです。指差す先が「動作」を表すだけです。

英文法の見える化続編:前置詞(17)−使い方が難しい前置詞(2)―「of」

以下は前に解説したものに加筆したものです。

前置詞の中では一番多様な使い方がされ、我々には難しい前置詞です。E-Gateでは『「出所」と「帰属」を同時に示す前置詞である』と説明されています。例えばA of Bでは「AはBから出ると同時に、Bに帰属している」ことを意味します。a man of Parisは「パリから出てきた」と同時に「パリへの帰属」を意味しますが(「パリ出身の男性」)、He is a man from Paris. は、厳密には、単にパリから出て来た男性を意味し「パリへの帰属」は意味しません→各地に事業所があり、全事業所会議をやっているような場合。a man of genius (天才)も同じ使い方と考えてよいでしょう。しゃべる場合には「He is a Parisian.」「He is a genius.」でもOKだと思います。

また、前置詞は通例、その前で絵(イメージ)が完結しますが、「of」は逆に「of」の前後の語句が「密接な関係にある」ことを表します。ですから「of」に出会ったら、そこで立ち止まることなく次の前置詞まで読んで下さい。

ten miles west of New Yorkは「ニューヨークの西方10マイルに(ある)」の意ですが、話者には同時に「その場所はニューヨークの一部である」という意識があります。単に「起点」を表す場合は「ten miles west from New York」。「ビンの底」は、全体と部分の関係を表わすのでthe bottom of a bottle、「ビンのラベル」や「ビンの水」では、ラベルや水はビンの一部ではないので、夫々 the label on the bottle, the water in the bottleと表現されます。「出所」と「帰属」のどちらに強調があるかにより多様な用法が生まれます(但し常に両方の要素を持っています)。

the top of a tower(塔のてっぺん)
the legs of a desk(机の脚)
the end of the street(この通りの端)
以上は「ある物の一部」を表しており、理解しやすいし又使い易いですね。

She is the fastest runner of all. :A of Bは「AはBから出ると同時に、Bに帰属している」ことを意味しますので、ここでは「the fastest runner」=A、「all」=Bになります。「一番早い走者は皆から出て、皆に帰属する」→彼女はみんなの中で一番早い走者です。しゃべる場合には「She is the fastest runner in the class.」のような表現も可能です。

Of 300 persons, only 12 passed the test. (300人のうち、たった12人が試験に合格した)→ Only 12 (out) of 300 persons passed the test. ということです。しゃべる場合には「300 persons took the test and only 12 passed.」のような表現も可能です。

five minutes of nine (9時5分前→この5分は9時から出て9時に帰属するイメージなので厳密な日本語訳は「8時55分」ではありません)⇒著者は「eight fifty-five」(米式)を奨励します。

He is a good friend of mine. (彼は私のよい友達です)→この表現は覚えましょう。 a student of Mr. Nishimura’sなら「西村氏の教え子の一人」、a student of Mr. Nishimuraなら「西村氏研究家の一人」となります。「私は友達と箱根に行きました」のような場合にはI went to Hakone with a friend of mine. の様にofの後には所有代名詞を持って来ること。 mine = my friendsで a good friendはmy friendsから出て、且つ my friendsに帰属するイメージです。 He is my friend. ということも出来ますが、その場合には「私にはたった一人しか友達はいないが、その友達」という意味にも解釈できるのでa (good) friend of mineという表現は是非覚えましょう。

Someone robbed me of my money. (誰かが私から金を奪った)
“rob someone of something” で「人から金・物等を奪う」という意味の「決まり文句」ですから覚えてしまえばそれまでですが、その理屈は次の様に考えると納得できます。A of B のパターンに当てはめるなら Someone robbed me = A、 my money = B となります。「Someone robbed me」という行為は「my money」から出ており(出所)「私の金目当てで私を襲った」の意になります。同時に「Someone robbed me」という行為は「my money」に帰属しますから、「実際に私のお金を手にいれた」→「誰かが私から金を奪った」。しゃべる場合は「Someone took my money by force.(誰かが力で私の金を取った)」でも同じようなイメージは送れると思います。なお、強奪ではなく「こっそり盗む」の意なら “Someone robbed/stole all the money from us.” の様な使い方も出来ます。

She accused me of telling a lie. (彼女は私がうそをついたことで私を責めた)。
→ [She accused me] of [telling a lie]. に分けてみると前者が行為、そして後者が「行為の出所」であることが分かります。しゃべる場合には「She blamed me for telling a lie.」でもよいでしょう。

I’m very proud of you. (私はお前が自慢だ)([I’m very proud] の出所が [you])
この表現は覚えましょう。

die of cancer (ガンで死ぬ)([die] の出所が [cancer])。
この表現も覚えて欲しいですが「die due to cancer」「die because of cancer」等でも通じるでしょう。

There are many theories of communication. (コミュニケーションの理論が多数ある)
この「of」は「関連」を示しています。「about」「on」でも表すことが出来ますが「of」「about」「on」の順で関連性が弱くなるイメージです。

It’s important to have a feeling of gratitude. (感謝の気持ちを持つことは大切だ)
「feeling」=A、「gratitude」=Bに当てはまりますが、このAとBが密接な関係にあることを示す「of」の使い方で「・・・という」「・・・の」の日本語が対応します。E-Gateでは「同格・内容表示」と説明しています。「感謝の」というニュアンスに当てはまる的確な形容詞がないので「of」を使って後置修飾していると考えることもできます(grateful は叙述する場合にのみ使えます)。小生が昔駐在していた「チャタヌーガ市」は「the City of Chattanooga」で表現されます。

I want to live in a house of wood. (私は木の家に住みたい)。「I want to live in a wooden house.」でも同じ。「wooden」は「木の」の意の形容詞です。この文は「I want to live in a house which is made of wood.」の省略と考えることができます(完成品を見て材料が分かる場合は of 、分からない場合は from が使われます)。

英文法の見える化続編:前置詞(16)−使い方が難しい前置詞(1)―「with」

前に前置詞「with」について解説した時は「動詞を修飾する用法」「名詞を修飾する用法」という切り口でした。しかし、これでは枠組みを与えられ、その中で問題を解決するようなもので「知識の整理」にはよいかも知れませんが、「実践」の場での活用には不親切な面があったと思います。そこで今回は前置詞「with」は『日本語の「・・・とともに」が基本的なイメージ』ということだけから出発して解説し直してみます。更に、「with」を使わない表現例も追加します。

Come with us.:英語では前置詞の前で一旦絵(イメージ)が完結しますので、この文は「Come / with us.」と2つの絵(イメージ)が合成されていることになります。『「来なさい」+「我々とともに」』で「with us」が追加の情報であることがわかります。結果として「with us」は「Come」を修飾し、日本語の「私たちと一緒に来なさい」の意になります。

I rise with the sun.:「I rise / with the sun.」。『「私は起きる」+「太陽とともに」』。人間が太陽と同衾しているイメージは通例描き難いので「私は日の出と共に起きる」というイメージになります。「私は日の出と共に起きる」を表現するには「I get up when the sun rises/goes up.」も可。

She came / with good news.:彼女は来た、良い知らせとともに→彼女は良い知らせを持って来た。「彼女は良い知らせを持って来た」は「She brought me/us good news.」で表現することもできます。

You shouldn’t talk / with food / in your mouth.:あなたはしゃべるべきでない、食べ物とともに、あなたの口の中で・に・の→口に物を入れたままでしゃべってはいけない。「口に物を入れたままでしゃべってはいけない」は「Don’t speak when food is in your mouth.」でも通じるでしょう。

I’ll leave the dog / with a friend.:その犬を残しておくつもりだ、1人の友達とともに→犬を友達に預けるつもりだ。「leave … with」で「〈もの・ことを〉〔人に〕託す、預ける」の意の成句ですが、これを知らなくても前置詞「with」は『日本語の「・・・とともに」が基本的なイメージ』ということを知っておれば、文脈があれば書いたものを理解するには問題ないでしょう。「犬を友達に預けるつもりだ」は、「I’ll ask a friend of mine to take care of the dog.」でも通じるでしょう。

A blue shirt goes / with your pants.:青のシャツはいつも行く(動作を表す動詞が単純現在形で使われている場合は「習慣」を表します)、あなたのズボンと一緒に→青のシャツがあなたのズボンに合う。言い換え例:「A blue shirt suits/matches your pants.」

Are you / with me / or / against me?:君は存在しているか、僕ととも、それとも僕に対抗して→君は僕に賛成か反対か。しっかりした文脈があって Are you with me?(あなたは私とともにいるか)と言われれば「あなたは私に賛成か」の意になります。真っ暗な洞窟の中を歩いているような場合なら「ついて来ていますか」の意になるでしょう。「君は僕に賛成か反対か」は文脈にもよりますが「Do you like my idea or not? 」「Will you follow me or not?」等で代替できます。

What’s the matter / with you? :その事柄は何か、あなたとともに→(英語では後に出て来る語句は、その前の語句を説明する傾向があるので)貴方とともにいる事柄は何か?→どうしたの?)

a boy / with short hair:1人の少年、短い髪とともに→(英語では後に出て来る語句は、その前の語句を説明する傾向があるので)短い髪と一緒にいる1人の少年→短い髪を持った男の子→髪の短い1人の少年)。「a boy who has short hair」でも可。

kill two birds / with one stone:二羽の鳥を殺す、1つの石とともに→人間と1つの石がタッグを組んで二羽の鳥を殺すイメージはSFの世界では成り立ちますが、日常生活ではここまで想像力を働かすのは無理でしょう。

そこで「with」は『日本語の「・・・とともに」が基本的なイメージ』では」ありますが、便宜的に、このイメージが発展して『「・・・で」という日本語が対応する「手段・方法・道具・原因・材料」を表す』と覚えるとよいでしょう。即ち「・・・とともに」のイメージがしっくり来ない場合には「・・・で」のイメージで再トライしてみて下さい。

kill two birds / with one stone:殺す、1つの石で→一つの石で二羽の鳥を殺す→一石二鳥)。言い換え例:「kill two birds / using one stone」

She was shivering with cold. 彼女は震えていた、寒さで→彼女は寒さで震えていた。言い換え例:「It was very cold and she was shivering.」

the mountain / covered / with snow:その山、覆われている、雪で→雪で覆われた山。関係代名詞を使って「the mountain which is covered with snow」でも同じです。「雪で覆われた山」をこれ以外の言い方に換えるのは難しいので「covered with …」という表現は覚えて下さい。敢えて言い換えるなら「Snow covers the mountain.」

with great care:すごく大きなケアで→細心の注意で。換え例:「very carefully」

deal / with the big company:「取り引きする、大企業とともに」も「取り引きする、大企業で」もピンと来ませんね。

そこで「deal」のように相手を必要とする動詞が「with」と共に使われている場合には、「・・・と」のイメージを当てはめてみて下さい。

deal / with the big company:「取り引きする、その大企業と」→その大企業と取り引きする。「deal with …」は「・・・と取引する」の意の一種の成句です。言い換え例:「We sell our goods to the big company.」「We buy from the big company.」

I don’t like / to talk / with him.:私は好きでない、話す(こと)、彼と→彼と話したくない。「talk with …(・・・と話す)」も一種の成句と考えてよいでしょう。「talk」も相手が必要です。その相手を「with」で示しています。「talk with …(・・・と話す)」も他の言い換えは難しいので覚えましょう。

We met / with a traffic accident.:私たちは遭遇した、交通事故と→(私たちは交通事故に会った)。「meet」も相手が必要です。その相手を「with」で示しています。「私たちは交通事故に会った」は「There was a traffic accident and we were there.」でも通じるでしょう。

break / with tradition:壊す、(相手は)伝統と→壊す、(相手は)伝統→伝統を捨てる。「break with …」も「(伝統・習慣など)を捨てる」の意の成句。「中断する」は「対象」が必要です。その「対象」を「with」で示しています。「伝統を捨てる」は「throw away tradition」「say goodbye to tradition」等でも通じるでしょう。

It’s OK / with me.:それはOKです、私とともに→(英語では後に出て来る語句は、その前の語句を説明する傾向があるので)→それは私にはOKです。

以下同様に「気持を表す形容詞」の後の「with」は「・・・には」の日本語が対応します。以下の例文の言い換えは難しいです。

Be patient / with other people.(他人に〔は〕辛抱強くあれ)
You are really gentle / with me / recently.(最近私に〔は〕やさしいんだね)
I’m angry / with the boss.(私は上司に〔は〕腹を立てている)

同じ形容詞でもkind(親切な)、polite(礼儀正しい)、rude(不作法な)のような性格を表す形容詞の場合は with ではなく to が使われます。性格を表す形容詞の場合は「・・・に対して・・・な行動を取る(性格が行動に現れる)」というイメージなので to が選択されるものと思います。
He was very kind / to me. (彼は非常に親切であった、私に対して)

受験対策的な纏め方をするなら、
「with」に出会ったら「・・・とともに」「・・・で」「・・・と」のイメージを当てはめてみる。「with」の後が形容詞なら「・・・には」のイメージを当てはめてみる。
しゃべる場合は、言い換えが難しい表現は覚えるしかありません。

英文法の見える化続編:前置詞(15)−場所を表す前置詞(13)―「in front of」「in back of」「behind」「opposite 」

「in front of …」は「・・・の前に」の意。
There’s a park in front of the hotel.(ホテルの前に公園がある)
Don’t talk like that in front of your father. (お父さんの前でそんな口をきいてはいけません)
「before」も前置詞として使えますが、物理的な位置関係を表す場合は通例「in front of」が使われます(「before」は主として「時間の前後」を表すのに使います)

「in back of」は、「in front of …」に対応する前置詞句で「・・・の後ろに」の意。
There’s a garage in back of the house.(家の後ろにガレージがある)
I sat in back of him in class. (私はクラスで彼の後ろに座った)

「behind …」も「・・・の後ろに」の意で前置詞として使えますが、特に対象が隠れて見えない場合に使われる傾向があります。
The small girl hid behind her father’s back.(その幼い少女は父親の背中の後ろに隠れた)
Someone is standing behind the door, listening to our conversation.(誰かがドアの向こう側に立って、我々の会話を聞いている)

「opposite …」は「・・・に向かい合って」の意の前置詞です。
The store is opposite the station. (その店は駅の向かい側にある)⇒店の入り口と駅の入り口が向かい合っているイメージです。
Bob stood opposite her.(ボブは彼女と向き合って立っていた)
汽車などで向かい合わせに座る場合「彼女は私の前に座った」という表現をすることがありますが「in front of」は使えません。「in front of」は同じ方向を向いている場合に使います。切符などを買う為に並んで待っている場合は、同じ方向を向いているので「in front of」が使えます。

英文法の見える化続編:前置詞(14)−場所を表す前置詞(12)―「beyond」

「beyond」は「・・・を越えて(はるか)向こう側に・へ」が基本のイメージです。

次は「・・・」のところに具体的に「場所」をイメージさせる語句が来る場合です。
The road continues beyond the village up into the hills.(その道は村を越えて行き、丘まで続きます)
My house is beyond that bridge.(私の家はあの橋の向こうにあります)⇒「over」より遠くにあるイメージになります。

「beyond」の後に「時」をイメージさせる語句が続くと「ある時より後に」と「時を越えて行く」イメージになります。
It won’t go on beyond midnight. (夜中を過ぎるようなことはないだろう)
I know what I’ll be doing for the next three weeks but I haven’t thought beyond that.(次の3週間は何をしているかは知っているが、それから先は考えたことがない)

「・・・を越えて(はるか)向こう側に・へ」のイメージの「・・・」のところに「場所」「時」以外の語句がくると「数・量・程度等が・・・をずーと上回っている」イメージとなることがあります。
Our success was far beyond what we thought possible.(我々の成功は可能だと思っていたよりずーと大きかった)
She’s got nothing beyond her state pension.(彼女は国の年金を越えては何も手に入れていない→年金以外の収入は何もない)

「・・・を越えて(はるか)向こう側に・へ」のイメージは、文脈によっては「・・・できない」のイメージになります。
The bicycle was beyond repair. (その自転車は壊れ方があまりにもひどかったので修理できなかった)
The situation is beyond our control. (状況は我々の支配をはるかに越えたところにある→状況は我々の手には負えない)

状況によっては「手が届かないところにある」のイメージになります。
The handle was just beyond my reach.(取っ手は私の手の届くほんの向こうにあった→取っ手はもうちょっとで届かなかった)
The exercise was beyond the abilities of most of the class.(その練習問題は難しすぎて暮らすのほとんどができなかった)⇒「beyond one’s ability」という表現は良く目にします。

「go beyond oneself」は「我を忘れる」「普段の実力以上にやる」の意の成句です。

以上何れも「beyond」は「・・・を越えて(はるか)向こう側に・へ」のイメージで一貫していますね。
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