「社会人のための英語回路構築トレーニング自習帖」著者のブログ

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冠詞ア・ラ・カルト

冠詞ア・ラ・カルト(30)

病名につく「無冠詞」「a, an」「the」

病名に「無冠詞」「a, an」「the」のどれを選択するのかは絶対的な基準はないように思います。またアメリカ英語とイギリス英語では異なることがあるようです。従い、アメリカ人に尋ねる場合とイギリス人に尋ねる場合には異なる返事があるでしょう(教材には顕著に表れます)。著者は大雑把に、次のように捉えています。

(1) ちゃんとした病気は「無冠詞」
She got/developed cancer in her breast. (彼女は乳がんになった)。但し、「がん」の種類を表す場合は「可算名詞」扱い。
She has acute/chronic pneumonia. (彼女は急性/慢性肺炎にかかっている)
hepatitis(肝炎)
tuberculosis (肺結核)
leuk(a)emia(白血病)
AIDS(後天性免疫不全症候群)
但し「heart attack(心臓発作)」のように「attack」という「可算名詞」が使われている場合には「不定冠詞」がつきます。国名のところで説明した論理と同じです。

(2) 「病気」というより「症状」を表すものには「a, an」。特にアメリカ英語。イギリス英語では「無冠詞」になることもあります。
He caught (a) cold yesterday. (彼はきのう風邪を引いた)
a headache (頭痛)。複数形にもできます。「ache(長く続く鈍い)痛み」という「可算名詞」が使われているために「不定冠詞」がつきます。「toothache(歯痛)」「stomachache(腹痛・胃痛)」も同じ。
have a hangover (二日酔いである)

(3) その年、その年の流行性のあるものには「the」をつけることがあります。特にアメリカ英語。イギリス英語では「無冠詞」。
(the) flu (インフルエンザ)
(the) measles(発音は[mi:ziz] )⇒「はしか」
(the) mumps(おたふくかぜ)

以上で本シリーズを終了します。

冠詞ア・ラ・カルト(29)

固有名詞に付く冠詞のトリビアル

固有名詞には冠詞は付かないと思っておられる方が多いと思いますが、固有名詞は「唯1つ」しかないので、「定冠詞」がついてもおかしくない、という考え方もできます。しかし、余りにも明らかなので定冠詞をつけるまでもないということで、英語では通例省かれます。

しかし「固有名詞」にも色々な側面があり冠詞がつくことがあります。頭の中の絵(イメージ)を忠実に再現すれば、場合によっては冠詞が付けられます。

(1)「あの・・・さん」とか「例の・・・さん」という場合には文字通り「the」をつけます。(但し発音は「ザ」ではなく「ジ」)。
It was the Mr. Hoshino who I met. (私が会ったのはあの星野さんよ)
この場合「the」を付けても相手が「?」とならない文脈と情報の共有が必要です。

(2)「若い方の・・・さん」とか「年輩の方の・・・さん」という場合も「the」をつけます。この場合も「the」を付けても相手が「?」とならない文脈と情報の共有が必要です。
the younger Nishimura
the elder Nishimura

(3)前にも解説しましたが「・・・家の全員」を指す場合は「the + 固有名詞の複数形」になります。クリスマスカードなどにはよく使います。
the Hanayamas (花山家御一同)

(4)「・・・家の1人」とか「・・・さんという人」ならば「不定冠詞」がつきます。
a Sato(「佐藤家の1人」「佐藤さんという人」⇒どちらの意味になるかは文脈によります)
文脈によっては比喩的な意味で「・・・みたいな人」)の意にもなります。
He is a Hitler. (彼はヒットラーのような独裁者だ)

(5)下記はネットで拾った英文ですが「an angry Robert Downey Jr.」と、ある特殊な状況下にある人にも「不定冠詞」が使えるというか、形容詞が固有名詞を修飾する場合は一般的に「不定冠詞」のようです。タイトル等では「定冠詞」を使う場合もあるようです(the warlike Bush=好戦的なブッシュ)。「あの好戦的なブッシュ」は通例「the Bush who is warlike」になると思います。

There’s one Avengers interview that is of particular interest, but you won’t see it air on TV anytime soon because an angry Robert Downey Jr. walked out before the interview was concluded. Luckily, nothing escapes the Internet, and we’ve got the full video right here.

(6)メーカー名とかブランド名に不定冠詞を付けると「・・・の製品、商品」の意味になります。有名なのが「It’s a Sony.」というテレビ・コマーシャル。
“What make is your car?” “It’s a Toyota.”(「あなたの車は何社製ですか」「トヨタです」)
“My watch is a Tiffany.” (私の腕時計はテイファニーです)

(7)画家とか建築家の名前に不定冠詞を付けると「・・・の作品」の意味になります。
“This is a Monet.” (これはモネの絵です)
“Sagrada Familia is a Gaudi.” (サグラダ・ファミィアはガウデイの設計です)

冠詞ア・ラ・カルト(28)

国名に「the」が付く国のトリビアル

「the United States of America」「the Philippines」「the Netherlands」等に何故「the」が付くかは本シリーズでもご紹介しました。

「スーダン」「イエメン」の英文名は夫々「the Sudan」「the Yemen」です。何故「the」が付くかはあまり気を使う必要はないと思いますが、それなりに理由があって「the」が使われていると分かりました。

「Sudan」の語源はアラビア語で「黒人の国」を意味したようです。語源的に「国」という普通名詞があるために「the」が付くという論理は「the United States of America」「the Philippines」「the Netherlands」等と同じです。

「Yemen」の語源はアラビア語で「右」を意味したようです。「イエメン」という国は「シバの女王」の国でもありますが、アラビア半島の南端に位置します。太陽の上る東に向かってみると「右」に位置します。「右にある国」ということで上記と同じ理由で「the」が付いたものと思われます。

ここでも「the」の論理は貫かれています。

冠詞ア・ラ・カルト(27)

不定冠詞(a, an)の用法総括(4)

F 値段、速力、割合などの表現で使われます:
この場合は「・・・につき(= per)」の意味になります。
5 $ a kilo (キロ当たり5ドル)
5 $ a meter (メートル当たり5ドル)
sixty kilometers an hour (時速60キロ)
5 $ a dozen (1ダースで5ドル)
three times a day (1日に3回)
「per」は商業英語で用いられ、日常英語では「a」が好まれると言われています。日常英語では「5 $ / a kilo」のように「/」のところで「息継ぎ」があるハズです(「a」が恰も前置詞のように)。商業英語は主に書き言葉ですのできちんとした前置詞「per」が好まれるものと考えます。「5 $ / a kilo」は「5ドル/形のあるキロ⇒単位としてのキロ」のイメージですが、英語では「後の言葉は前の言葉を説明する」という傾向が強いので「5ドル、キロで」⇒「キロ当たり5ドル」の意になるものと思いますが、ひと塊の表現として理解すればよいでしょう。

E 感嘆文において、数えられる名詞の単数形の前で使われます:
Such a long queue! (とても長い[順番待ちの]列ですね)
What a pretty girl!(なんてかわいらしい女の子だろう)
名詞が複数形の場合には次のようになります。
Such long queues!
What pretty girls!

ここでの「such」は「(程度を表す形容詞+名詞の前で)とても・・・な、非常に・・・な」の意を表す形容詞です。形容詞ですから普通は「a such long queue(1つのとても長い列)」となるべきですが、「強意」を表すこともあって一種の「倒置」現象を起こして「such a long queue」の語順となります。

ここでの「what」も形容詞で「(感嘆的に)なんという」の意を表します。形容詞ですから普通は「a what pretty girl(1人のなんというかわいらしい女の子)」となるべきですが、「感嘆」を表すこともあって一種の「倒置」現象を起こして「What a pretty girl」の語順となります。

両方とも、通常の語順を崩すことによって「強意」「感嘆」のニュアンスを出しています。

F 「Mr. / Mrs. / Miss + 人の姓」の前で使われます:
a Mr. Nishimura
a Mrs. Nishimura
a Miss Nishimura
これについては既に解説しましたので説明は割愛しますが、「不特定な人・物」を表す「a」の使い方です。「不特定のMr. Nishimura⇒西村という名の男の人」の意。

冠詞ア・ラ・カルト(26)

不定冠詞(a, an)の用法総括(3)

E 一定の数字につけて使われます:
a hundred
a thousand
a million
「a」の代わりに「one」も可能ですが、hundred, thousand, million等が単独のとき、あるいは冒頭に来るときは「a」の方が普通だと言われています。「101-199」「1001-1099」でも「a」の方が普通ですが、それ以外は「one」が使われます。「1,140」は「one thousand, one hundred and forty」。

上記のように「a」が使えるのは「百」「千」「百万」を「一山」として捉えている時ですので「a」の基本的なイメージである「形がある」が前面に出てきた例だと思います(一山と○○)。「one」はあくまで「数」。それと「発音」も「one」より楽なことも影響しているかも知れません。

half につけるときは次のようになります。
1.5 kilos = one and a half kilos, a kilo and a half
0.5 kg = half a kilo
ただし、「a + half + 名詞」の形が可能なこともあります。
a half-holiday(半休日)
a half-portion(半分[の量])
a half-share(半分の分け前)

3分の1、4分の1、5分の1は夫々「a third」「a quarter」「a fifth」といいますが「a」の代わりに「one」も可能です。
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