日本の「お見合制度」がうらやましい

著者が初めて渡米したのは1968年。今から40年以上も前のことである。最初ニューヨークに滞在したが、あるボランテイアの団体があって、外国人の話し相手になりつつ英会話の練習を手助けしてくれていた。ある時妙齢の、著者のタイプの女性(英語では “She was just my type.”)が相手をして下さった。

印象に残っている話題が2つ。

1つは、アメリカのキャリアの仕事は物凄く「プレッシャー」があるという話だった(彼女は所謂「キャリア」)。当時の日本では、まだそのような感じ方は一般的ではなかったので、アメリカの会社というところは非常に競争が激しいのだなと感じた。

もう1つが、著者が日本の「お見合い制度」について話をしたところ、「日本の女性が羨ましいわ」とポツリともらしたことだ。アメリカでは「お見合い制度」は殆どない、ということであった。ネットで調べてみると、次のように、日本でも最近はお見合い結婚は急激に減っているようだ。

1935年 69.0%の人が見合いで結婚
2000年 見合いで結婚する人はわずか7.1%
1935年 13.4%の人が恋愛結婚
2000年 恋愛で結婚する人は86.6%

恋愛結婚率と離婚率とが直接関係しているかどうかは分からないが、日本では1965年から1995年の30年間で、離婚率は4.6倍に増えたという統計もある。今ではもっと増えていると想像される。周りのご家庭の子女をみても、既に離婚、或いは離婚予備軍が結構おられる。

離婚率の国際比較は夫々統計ベースが異なるので中々難しい筈であるが、ある調べでは(ネットで拾ったもの)、一番離婚率が高いのがロシアで日本の3倍近い。次にアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダと英語圏が続く。一番低いのがイタリアで日本の三分の一。以外だと思われる方が多いと思うが、イタリアの人口の95%がカトリックであることも大いに影響しているものと思われる。アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダも主としてキリスト教であるが(イギリスはもともとはキリスト教で、現在の国教は、そこから分派したもの)、プロテスタントが主流。同じキリスト教でもプロテスタントでは離婚を禁止はしていない。

英語圏の離婚率の高さは、言語が主として英語であることも影響しているものと思われる。言語構造が ”yes” と “no” の二進法なので、離婚について考える場合に、容易に「離婚すべし」の結論に達する傾向があるのではないだろうか。